カナダバンクーバー通信

健康志向の人々が集まる街、バンクーバー2

その中でも注目したいのが、“100マイルダイエット”と“オーションワイズ”の取り組みです。日本でも「地産地消」というキーワードが使われていますが、北米で広まった「100マイル・ダイエット」という考えはバンクーバーで生まれました。これは自分たちが住んでいる場所から半径100マイル(約160㎞)以内で生産されたり、採れたりするものを食べようという地産地消の食生活運動です。遠くから食材を運送する際に消費される燃料や排気ガスを減らし、住んでいる土地の風土・気候にあった新鮮な食材を使うことによって、健康的な暮らしを実現しようという考えです。

写真提供:Destination BC/Kamil Bialouss

カナダ全土だけではなく、米国でもこの考えが徐々に広まっており、地元の旬の食材を使ったメニューを用意するレストランも増えてきています。そしてたくさんのファーマーズマーケットが開催され、新鮮で安全な食材を求める人たちでいつもにぎわっています。

また、バンクーバー水族館の提案で始まった”オーションワイズ“も「食」の環境を考える市民活動です。環境に優しい漁獲方法で獲れた旬の魚だけを使った料理を推奨するもので、レストランのメニューに目印のロゴがつけられています。この活動も徐々に認知度が上がり、今ではロゴのついた料理を好んでオーダーする市民も増えてきています。

こうしたいろいろな試みがバンクーバーの人たちに環境や健康について考える機会を与え、今では “ヘルス&ウエルネスカルチャーが息づく街”と呼ばれるようになりました。
また食通(FOODIES)が集まり、グルテンフリーの食事やベジタリアンの食事が流行し、健康を気遣う人々はスポーツジムやヨガ教室に頻繁に足を運びます。またオーガニックフードは一時的な流行にとどまらず、今ではバンクーバーに住む人達のライフスタイルになっています。

この健康志向の人々が集まるバンクーバーに住んだことで、私のホリスティック栄養学への興味が高まったともいえます。そして3年前仕事を辞めることになったことをきっかけに、私のホリスティック栄養学を学ぶ人生が始まりました。